(目次)
はじめに
序章 そもそも、石とは何だろうか
第2章 海洋をつくる黒い石 玄武岩のプロフィール
第3章 大陸をつくる白い石 花崗岩のプロフィール
第4章 石のサイエンス 鉱物と結晶からわかること
第5章 3つの石と家族たち 火成岩ファミリーの面々
第6章 3つの石から見た地球の進化 地球の骨格ができるまで
終章 「他人の石」たち
46億年前、現在の太陽系のあたりで1つの超新星が大爆発を起こし、多くの物質が集まったところに太陽が発生した。
太陽に近いところから密度の大きい順にダストやガスが周辺の物質を集めて塊をつくり、8つの惑星ができた。3番目の惑星にはケイ素が多く集まった。原始地球である。
隕石の重爆撃期には、原始地球に周辺の隕石、隕鉄が引力により引き寄せられて衝突し、その衝突エネルギーが熱エネルギーに変換され、地球はマグマオーシャンと化し、表面温度は1600℃に達した。
結果、最も重い鉄が中心部に沈み込み、核を形成した。
母天体の超新星爆発と地球形成の時期は、どちらも約46億年前とされることからすると、橄欖石は、地球でつくられたのではなく、第1世代の超新星末期にできており、超新星爆発のときに、鉄と溶けあった状態で宇宙空間に投げ出されたと考えるのが自然である。
結晶分化(単純モデル)
⇒ 冷却 ⇒
地下深く:深成岩 斑糲岩 閃緑岩 花崗岩
アイソスタシー:地殻均衡
大陸地殻:花崗岩2.7g/㎤ 0.68% 原子の大陸地殻が溶けてできた
海洋地殻:玄武岩3.0g/㎤ 1.62% マグマオーシャンが溶けて最初にできた
マントル:橄欖石3.3g/㎤ 82.3% 宇宙から来てマグマオーシャンをつくった
核 :金属 15.4% 宇宙由来の隕石、隕鉄