驚きの世界史 尾登雄平著 2019年12月角川書店刊

(目次)

・はじめに

・古代

・中世

・近世

・現代

 

以下、抜粋

 「中華とは、魏晋時代に中国と夏=華が合成してできた言葉で、本来は夏、諸夏、夏華という言い方が古く、夏から始まった中国の国家群を連帯させる秩序の礼的世界を意味します。」

 「中華は、夏、殷、周の地のみを指し、かつて秦は『戎狄』…(略)…などと呼ばれ、諸夏には加えられませんでした。」

 「このようにして中国人は、外の夷狄と自分たちを相対的に位置づけ、「中華」という世界を認識しました。」

 「秦によって七国が統一されてからも、中国人は外に夷狄を作り出し、夷狄を中華に同化させ、物理的に領土を組み込んでいく、という流れで支配領域を拡大してきました。」

 「歴代の王朝の制服や入植により、満州雲南、台湾などが中華世界に組み込まれていき、今まさに、チベットウイグルが組み込まれようとしています。」