プラットフォーム革命 アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソン著 2018年2月英治出版刊

(目次)

プロローグ 燃えるプラットフォーム

第1章 プラットフォームが世界を食い尽くす

第2章 ハイエク対コンピュータ

第3章 限界費用ゼロの会社

第4章 現代の独占

第5章 ビリオンダラー企業をデザインする

第6章 見える手

第7章 ネットワークに仕事を任せよう

第8章 なぜプラットフォームは失敗するのか、どうすれば失敗を避けられるのか

結論 次のビッグチャンスを見つける方法

 

 プラットフォームは、消費者とプロデューサを結び付けて、モノやサービス、情報の交換を可能にする。

 プラットフォームビジネスは、複数のユーザーグループや消費者とプロデューサ間で、価値交換を円滑化するビジネスモデルであり、大規模ネットワークを構築して、調整できることに価値がある。

 プラットフォームの価値は、①取引費用を下げることと、②補完的イノベーションを可能にすること

・プラットフォームのコア機能

 ・オーディエンス構築

 ・マッチメーキング

 ・中核的ツールとサービスの提供

 ・ルールと基準の設定

プラットフォームのタイプ

・交換型

 ・サービスマーケットプレイス :ウーバー、ABNB、インスタカート、クラブハブ

 ・プロダクトマーケットプレイス:Etsy、イーベイ、AMZN、タオバオ

 ・決済プラットフォーム    :PYPL、SQ、アリペイ

 ・投資プラットフォーム    :エンジェルリスト、レンディングクラブ

 ・ソーシャルネットワーキングPF:FB、TWTR、ティンダー

 ・コミュニケーションPF    :ドロップボックス、スカイプ、SNAP

 ・ソーシャルゲームPF     :マインクラフト、DKNG

・メーカー型

 ・コンテンツPF        :ユーチューブ、インスタグラム、TWTR

 ・開発型:閉鎖型       :セールスフォース、フィットビット

     :管理型       :アンドロイド+グーグルプレイ、iOS

     :オープン型     :アンドロイド+グーグルプレイ、リナックス

企業本質論

 企業は分権化された市場取引により経済活動を調整することから生じる取引費用と情報の欠乏を最小限に抑えるために組織化される。

 企業は市場より効率的に処理できる活動を社内化し、それ以外の活動を外部化する。

 企業は、巨大な市場経済の中に存在する小さな計画経済

 

 プラットフォームの規模がクリティカルマスを超えるとネットワーク効果が高まり始め、市場シェアが拡大し始める。

 プラットフォームにとっては、ネットワークの密度が重要であり、小さいけれど密度が高く、極めて活発なネットワークは、散漫なネットワークに勝る。よって、シンプルな使い方で限定的な領域をターゲットにしてから、それを幅広いオーディエンスに拡張するという手順が好ましい。