コード・ガールズ ライザ・マンディ著 2021年7月みすず書房刊

(目次)

著者まえがき

秘密の手紙

序章 「わが国はあなたたち若い女性が必要だ」

第1部 「総力戦ともなれば、女性が必要とされるだろう」

 第1章 28エーカーに広がる娘たち

 第2章 「これは男の人の仕事だけど、うまくやれそうです」

 第3章 もっとも難解な問題

 第4章 「これほど大勢の女性たちが1か所にいる」

第2部 「この広大な海域のいたるところで日本は優勢であった」

 第5章 「胸がはりさけそうだった」

 第6章 QはコミュニケーションのQ

 第7章 「地獄の半エーカー」

 第8章 「人間なら不満をもって当然です」

 第9章 鉛筆を動かす女たちが日本の船を沈没させる

第3部 潮目が変わる

 第10章 シュガー・キャンプ

 第11章 「敵がセーヌ河口に上陸」

 第12章 ティーディ

 第13章 降伏を告げる通信文

 第14章 クロウにさようならを

終章 てぶくろ

付録1,2 暗号解読用語集、第二次世界大戦略年表

 

 日本は二重暗号化(コードとサイファ)で船団コードを偽装

 ・コード:単語や句を丸ごと別の単語、文字列、数字列で置き換える

 ・サイファ:一文字、一数字を別の一文字、一数字に置き換える

 暗号解読の成功は、診断力(全体を見る能力、通信を偽装するために敵が考案したシステムを見破る能力)があるかどうかで決まる場合が多い。

 日本は、通信文をコード化してから矩形転換手法を用いているとアグネス・マイヤーは診断した。

 暗号解析が名声や信望とは縁のない職業だったことも、女性たちが男性の代役として那根喜いれられた原因の一つである。

 日本の船舶信号には3つの乱数表が使われ、各ページには4桁の乱数が100あり、10✖10ますの表に配置され、縦軸と横軸には数字がランダムに並んでいる。

 指示符は4桁のコード2つから構成され、指示符の1つ目のコードの

1桁目:使用される乱数表の番号

2桁目、3桁目:〃    ページ数

4桁目:足し算検査の値       を示した。

 ドイツ海軍のエグニマ(機械式暗号)攻略には、はるかに高速作動のボンプ(エニグマ暗号を解読するために設計された機械)が必要だった。

 1943年9月、高速ボンプ第1世代の最終調整完了。まもなくボンプが順調に稼働、鍵のほとんどが数時間以内に突き止められ、大方の暗号文が則財に解読されるようになり、結果、大西洋からUボートが一掃された。

 

 印象的なのは、第2次世界大戦開始時点では、アメリカにおいても女性の地位は低かったということ。そして、戦争を機に地位が向上しかかったが、終戦とともに元に戻ったということ。