世界は「関係」でできている カルロ・ロヴェッリ著 2021年10月NHK出版刊

(目次)

深淵をのぞき込む

第1部

 第1章 奇妙に美しい内側を垣間見る

第2部

 第2章 極端な思い付きを集めた奇妙な動物画集

 第3章 みなさんにとっては現実、でもわたしにとっては現実ではない事柄とは?

 第4章 現実を織りなす関係の網

第3部

 第5章 立ち現れる相手なくして、明瞭な記述はない

 第6章 「自然にとっては、すでに解決済みの問いだ」

 第7章 でも、それはほんとうに可能なのか

 

 著者は、量子の世界の法則を、現実の世界にも適用としている。まぁ、物質の基本が量子から成り立っているのだから、量子の世界の法則を現実世界に適用とするのもわからないことはない。

 でも、どうなんだろう?原子核の周りに電子があり、その所在が確率論的にしか確定できず、原子が希薄な空間により構成されているとしても、その原子が互いに身動きできないほど密着しているのが固体で、緩いのが液体、もっと空虚なのが気体であるという事実は動かない。それでいいんじゃないかな?