人生100年時代!腸から始める加齢の極意

藤田紘一郎著 2018年6月ワニブックス

(目次)

第1章 定年がもたらすもの

第2章 おひとりさまの悩み

第3章 老化をいかに遅らせるか

第4章 慢性炎症は「腸漏れ」が原因

第5章 健やかに老いる極意

不安なき100年人生のために~華麗なる加齢の極意

 

 リタイア後の健康長寿には、免疫力を高めることが大事だが、腸には免疫細胞が7割存在する。よって、腸内細菌の種類と数を増やす。そのために、食物繊維の豊富な未精製の穀類、野菜類、豆類、果物類などの植物性食品を摂取する。

 センテナリアン(百寿者)は、慢性炎症が少ない。CRP(C反応性タンパク質)が、1.00㎎/dl以上では慢性炎症が発生している。0.31~0.99mgは要注意。基準範囲は0.3㎎未満。

 年齢とともに活動量、代謝量が低くなったら解糖系ではなく、ミトコンドリア系を働かせるのがよい。40歳過ぎる頃から糖質の摂取を減らしていき、50歳ではミトコンドリア系メインで動かす。。

 経口的に摂取される食物は、消化管でアミノ酸や単糖などに分解されるため、ふつうは免疫反応は起こらない。しかしリーキーガット(腸漏れ)になると腸のバリア機能が低下して、超に小さな穴が開く。するとたんぱく質やペプチドの段階で体内に吸収される。ペプチドには抗原性があるので、粘膜上皮細胞や腸管上皮細胞などの腸管免疫系を通過するとペプチドを異物と認識して、IgE交替が産生され、食物アレルギーが起きる。

 オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが崩れ、オメガ6が多すぎると過敏性が増加し、アレルギーが起きやすくなる。