ゴースト・ボーイ

マーティン・ビストリウス、ミーガン・ロイド・デイヴィス著

2015年12月PHP研究所刊

 12歳の時に道の病にかかり、意識不明の状態に陥り植物人間の状態になった。16歳の誕生日の頃意識が戻ったが、両親等周囲は気づかない。「僕は誰の目にも映らない、ゴースト・ボーイ(幽霊少年)なのだ。」

 それがヴァーナに出会うまでの現実だった。介護士のヴァーナだけが、実は僕の中に意識がイキイキと息づいているのでは?と疑っていた。

 僕は、明日、あるクリニックで検査を受ける。そこでは、口のきけない人に声を与え、ダウン症自閉症、脳腫瘍や脳卒中の人など、あらゆる人の意思疎通を助けるのを専門にしている。

 ここから物語が始まる。