信長の原理 垣根 涼介著 2018年8月 ㈱KADOKAWA刊

(目次)

第1章 骨肉

第2章 増殖

第3章 制圧

第4章 均衡

第5章 崩落

(テーマ)

 餌運びの仕事を引っ張っているのは2割、なんとなく働いている6割、明らかにやる気のない2割。もともと良質だったはずの2割の集団も劣化することで、1対3対1の原理を貫徹する。これは、信長が発見した世の中の原理ではありますが、これが「信長の原理」なのかどうか。

 しかし、信長は、質の悪い2割の人物あるいは集団、軍団を排除することによって、この原理に逆らおうとしました。その意味では、「世の中の原理」に逆らった「効率重視」の行為こそが「信長の原理」であり、その「信長の原理」が「世の中の原理」に敗れ去った軌跡が、信長の生涯だったと理解しておきます。

 なお本能寺の変の解釈については、比較的穏当な解釈と受け止めます。