レアメタルの地政学 ギョーム・ピトロン著 2020年3月原書房刊

(目次)

序文

イントロダクション

第1章 レアメタルの呪詛

第2章 グリーンテクノロジーとデジタルテクノロジーの隠された面

第3章 汚染を他国へ移す

第4章 禁輸下の欧米諸国

第5章 ハイテクノロジーの獲得

第6章 中国が欧米を追い抜くとき

第7章 精密誘導ミサイル競争

第8章 鉱業分野の拡大

第9章 最後の聖域の終焉

エピローグ

 

 久しぶりに衝撃を受けた本です。

 グリーンテクノロジーとは、たぶん太陽光発電など再生可能エネルギーのことで、デジタルテクノロジーとは、インターネットなどを中核とするデジタル技術のことかな?

 それらの技術が、レアメタルレアアースに依存しているが、それらの鉱物は中国が支配しているという事実がある。そういう中で、欧米日はどのように対応していくのか、対応できるのかという問いかけが1つある。

 もう1つ問いかけは、それらの鉱物は、エネルギー消費の観点からすると、残された時間はごく限られており、一部のレアメタルは2027年頃から枯渇する。