(目次)
まえがきにかえて 岩井克人が「欲望の資本主義」に出合うとき
第1章 「ビットコイン」は究極の貨幣か
第2章 金融投機と2つの資本主義論
第3章 貨幣は投機である
第4章 「資本主義」の発見 アリストテレスと「近代」
あとがきにかえて 逆説の貨幣、欲望、資本主義
岩井氏は、「MMT」は、貨幣についての根本的誤解に基づいた理論です」とされる。(P166注2)
それはまぁ置くとしても、「貨幣が過剰に発行されると、財やサービスに対する有効需要が刺激され」、「インフレの状況を放置して、その有効需要が雇用水準以上に膨れ上がると、インフレが起こり始め、その状況を放置しておくと、ハイパーインフレになってしまう危険があります。ここで重要なことは、MMTが名目金利を一定に維持することが中央銀行の役割であると想定していることです。」とされています。
そうなのかな?
MMTが適用されるのは、デフレ(懸念)の状況下でしょう。そこで貨幣を過剰に発行して、有効需要を刺激して、インフレ率2%を目指すのでしょう。そして、インフレ率が2%になったら、貨幣の発行を抑えて、3%を超えない範囲にとどめましょう、ということなんじゃないのかな?