帝国対民主国家の最終戦争が始まる

三橋貴明著 2018年11月ビジネス社刊

(目次)

はじめに なぜ今「文明」を知らなければならないか

第1章 遊牧民封建制

第2章 帝国の復活

第3章 チャイナ・グローバリズム

第4章 反撃のナショナリズム

終章 伝統と皇統

(概要)

 現在の日本は、史上最悪の危機の最中にある。中国共産党に支配された中華人民共和国が、一帯一路、中国製造2025など、中国の冊封体制を復活させ、人民解放軍を世界最強と化すための国家戦略を着々と進めている。日本国の亡国を回避するには、まず縦軸のナショナリズムを取り戻す必要がある。

 大モンゴル帝国の後継は、大清帝国ロシア帝国ティムール帝国オスマン帝国である。これらの帝国は、大モンゴル帝国が宗教、貿易に寛容だったのに対し、不寛容な皇帝制となった。

 封建制度は、君主に集中していた権力を分散するという考え方が基本になる。君主と封建領主たちが話し合う場としての議会が始まった。

 ナショナリズムとは、国民が連帯意識を共有することで、助け合うという心持ちが必要。自由は国家なしでは存続しえない。

 神武天皇の東征に関する日本書紀の記述の白肩の港とは生駒山の麓であり、紀元前50年頃は海岸線は生駒山の麓にあった。